スーツに合わせるシャツ
こんばんは。
今日はスーツに合わせるシャツについてお伝えしたいと思います。
スーツの時に着る仕事用のシャツをワイシャツと呼ぶことが多いですが、これは日本だけです。明治時代に「ホワイトシャツ」の発音が訛って定着したと言われています。セレクトショップなどでは「ドレスシャツ」と呼んでいますね。このシャツ、上着を着る機会の多い秋冬でも些細な違いが、印象を大きく左右します。
まず第一のチェックポイントは、タイをした時にシャツの襟がきちんとジャケットの襟の下に入っているかです。これをクリアにするために、シャツのサイズは首周りで合わせます。基準は襟元のボタンを留めて、指一本が入るくらいのフィット感でしょうか。その上で襟型は「レギュラー」ではなく、「セミワイドカラー(セミワイドスプレッドカラー)」という襟先の角度が90度〜100度くらいのものを選びましょう。タイなしのスタイルでもカッコよく決まります。
第二のチェックポイントは袖の長さ。ジャケットの袖から1.5cmほど出ている長さが適正です。本来の目的はジャケットが直接肌に触れないようにするためですが、視覚的なアクセント効果もあります。半袖シャツに、ジャケットを着るスタイルはNGです。ただ、シャツはサイズを首周りで合わせますから、身幅や袖丈の過不足が出てきますので、これはサイズの合ったブランドに出会うか、オーダーするか、が解決策となります。
第三のチェックポイントは色と柄です。まず色は白かサックスブルー、柄はストライプのみ、がビジネス時に着るシャツではルールです。よく2プライススーツショップ(P.S.F.AやTHESUITCONPANYなど)で売っているボタンが黒で襟元が二重になっていたり、極端に襟の角度が狭い上にボタンダウンなどのデザインには非常に違和感を感じています。ちょっとしたオシャレのつもりかもしれませんがビジネスで着るスーツスタイルのルールからは外れているのでオススメしません。
とはいえ、消耗品の代表であるシャツにそんなにコストはかけられません。そこで私が9年間沢山のシャツを実際に買って着てみて、コストパフォーマンスが良いと感じているシャツをご紹介します。(※あくまで私見ですのでご参考としてお読み下さい)
◆セレクトショップオリジナルのシャツ
だいたい11,000円〜13,000円が相場でしょうか。私的にはinternationalgallerybeamsのextratightfitと、unitedallows、edificeのものはオススメで、セール時にまとめて買います。ただ、早めに売り切れてしまうことと、安定的に手に入れられないリスクを常に感じていました。
◆土井縫工所
上記課題を解決したのが、土井縫工所です。ここは、7000円でクオリティの非常に高いシャツが手に入ります。個人的には5,000円~7,000円の価格帯では1番良い気がしています。土井縫工所を着てから、以下の2ブランドは着ていません。
http://shop.shirt.co.jp/shop/default.aspx
土井縫工所について簡単に。
1952年にドレスシャツ専業の縫製工場「土井縫工所」として創業。約60年間、世界の一流ブランドのオーダーシャツや 高級既製品シャツを変わることなく作り続けている。近年においては、パターン・メイド・シャツのトップカンパニーとして、自社ブラン ド「DOONE(ドォーネ)」を中核事業と位置づけ、多くのセレクトショップ様やテー ラー様などにフィールドを広げ、企画から素材開発・縫製までを一環でおこなえる シャツ・アパレルとして評価されている。
◆蝶矢シャツ
12,000円〜でセールが滅多にないので、普段使いはできませんが、決めの1枚はいつも蝶矢シャツです。こういう日本に洋服文化を広げる役割を先導しモノづくりを体現している会社にはぜひ残ってほしい、と思っていました。2015年3月に会社は清算となりましたが、山喜に事業譲渡された時はホッとしました。
https://ja.m.wikipedia.org/wiki/CHOYA
http://www.marunouchi.com/sp/shop/detail/4434