2017a/wオーダースーツはバルベリスのブルーグレーフランネル
2017年度の秋冬モノとして仕立てたスーツを年末に受け取りに行ってきました。生地はVITALE BARMERIS CANONICO(ヴィタルバルベリスカノニコ)のフランネル、カラーはブルーグレーにしました。バルべリスの生地では、2014年末にグレーフランネル、2015年年末にネイビーフランネルで作っていますので、3着目になります。ちょっと写真では色味が伝わりづらいのですが…
裏地は、いつもは選ばないモスグリーンにしてみました。
バルベリスといえば、ちょっとスーツに興味がある方ではあれば、1度は見たり聞いたり、あるいは着たことがあるのではないでしょうか?
1936年創業のウール織物で有名なイタリア北西部のビエラ地区の中でも名門の機織メーカーで、イタリアの一流ブランドとして世界的に有名で、バーバリーやアルマーニ、ラルフローレンといった多くのアパレルに生地を提供しています。
服地のブランドは、ミルとマーチャント(※1)に分けられたりしますが、バルべリスはミル、その中でも世界的に見てもかなり大きなミルになります。
「(※1)ミル(Mill)とは、英語で毛織物工場のことで、つまりは服地の製造業者を表し、イタリア語のラニフィーチョ(Lanificio)とほぼ同じ意味になります。 マーチャント(Merchant)とは、英語で毛織物商社のことで、日本で俗に言う生地屋さんという意味になります。」
さて、デザインですが、2016年位からでしょうか、クラシック回帰と言われていますが、僕自身は「ビジネスシーンで着るスーツ」においては、デザイナーズやモードのデザインは好きではないので、今の流れはいい感じだと捉えています。
ラペルは10cm、コージは高めに
ズボンの裾はダブルの4.5cm
ジャケットの袖は本切羽/糸と生地のコントラストがいい感じです
本切羽(ほんせっぱ)は、オーダーの場合オプションになっていることも多いですが、僕個人としてはそんなにこだわりはなく、どちらでもいい、という感じです。この本切羽にも諸説あって、本場ヨーロッパでは、スーツを着る際にはシャツは下着、ジャケットは上着なので、ヨーロッパの方はジャケットを脱がないものという認識らしいです。例えば、お医者さんであれば、患者さんを治療する際にジャケットの袖が邪魔になってしまうが、ジャケットを人前で脱ぐのは失礼にあたる。これを解決するため、袖先を緩めてまくれるようにした、という話があるそうです。そのため本切羽のことを「ドクタースタイル」なんて呼ぶこともあるそうです。
こういう細かい部分についても、その歴史や背景を知ると、面白いですよね。
2018年の新年から早速着てみたいと思います!