10年先まで間違いない!企業人のスーツスタイル

スーツ・靴・シャツに関する最低限のルールから最先端のトレンドを現役社会人かつ企業人の筆者が等身大で配信しています。

靴のケア・メンテナンス①

企業人(サラリーマン)には、多かれ少なかれ、夏季・冬季と年に2回ほど、長期休暇があるかと思います。
その際に、スーツ・コート・鞄・靴をしっかりメンテナンスすることが、趣味でもあります。
毎日のケアはもちろん大事ですが、長期休暇には特にしっかりメンテナンスをした状態で休ませることで、アイテムの長持ち具合は変わります。
今日から数回に渡り、誰でも簡単にできるメンテナンス方法を紹介したいと思います。

初回の今回は、靴磨きです。
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こんな感じで、ヒモはとり、ずっと使っているお古のタオルを水で濡らして、軽く絞り、ゴシゴシ拭いていきます。水拭きだけでもかなり綺麗になります。

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その後は使い終わった靴下を手に巻きつけて、

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クリームを塗っていきます。それぞれ好みのクリームがあると思いますが、私はSAPHIR(サフィール)を使っています。塗った時の伸びが良いし、ケース内の残ったクリームが固まりません。(この辺りはまた別途ブログに書きたいと思います。)
シュークリームを皮に浸透させる様にぬりこみます。

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ぬり終わりました。写真だとちょっと分かりにくいのですが、水拭きした後より、この段階はピカピカ感はありません。

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全体感はこんな感じです。

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最後はブラシで仕上げです。クリームを塗ってからブラシをするまでの時間はだいたい20分〜30分位にしています。昔は1日とか2日おいた時もあったのですが、あけすぎるとクリームが固まってしまう気がします。

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どうでしょうか?光の具合で分かりにくいかもしれませんが、クリームが均等に伸びブラシによって皮の細かい部分にも浸透しています。

このまま1週間ほど置いて、休み明け履く前日に仕上げ布で軽く拭いて終わりです。

仕上げの布で拭くだけで、かなり綺麗に仕上がります。

ちなみにこの靴は2014年購入のミヤギコウギョウです。まだまだ皮は綺麗ですが、カカトが

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この状態なので、このまま取り替えのため、修理にだそうと思います。

普段はヒモは外さずやっていますので、水拭きからブラシ完了まで靴磨き1足は、15分〜20分位で終わります。

靴が綺麗だと1日気持ちよく過ごせます。

ぜひ皆様も試してみてください!


大手セレクトショップのスーツのレベル

こんばんは。

今日はスーツのレベルについて共有できればと思います。BeamsUnitedArrowsを始めとする大手セレクトショップのスーツの基本ラインはだいたい70000円くらいが相場です。生地はcanonico(カノニコ)が多いですね。7〜8年前はloropiana(ロロピアーナ)やcarlobarbera(カルロバルベラ)などが使われているものもありましたが今はshipsで少し見るくらいで、ほとんど見なくなりました。

セレクトショップの大まかな価格をまとめると、

beams/68000円、78000円、beamsFのfiveone製スーツや生地がzegna(ゼニア)だと108000円〜

unitedarrows/72000円のオリジナルウールがメイン。ザソブリンハウスになると98000円〜

•edifice/74000円、生地はほぼcanonico

ships/88000円

tomorrowland/90000円前後〜生地はcanonicoも増えてきてますがloropianaやzegnaも多い

というイメージです。(※最近は各ショップ48000円ほどのセカンドラインをリリースしています。)

こういった大手セレクトショップのスーツですが、イタリアやイギリスのテーラーなどからは非常に高く評価されていて、オーダーで仕立てると200000円位かかる仕立てとも言われています。ですので、サイズさえあえばセレクトショップの夏冬のSALEでスーツを購入するのが最もコストパフォーマンスの良い買い物になります。

(※tomorrowlandと各セカンドラインはセールしているところを見たことがありません。)

そんなものこだわりのモノつくりを支える職人さんのインタビューがunitedarrowsのwebサイトに掲載されていました。

http://www.united-arrows.jp/catalog/clothingmatters/dresswell1/manufacturing/index.html

 

良いスーツがコストパフォーマンス高く手に入れられるのは、

企業努力と日本が誇る職人さんがいるからに他なりません。

モノづくりの素晴らしさを体感する意味でも、ぜひ一度セレクトショップオリジナルのスーツを着てみてはいかがでしょうか。 

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スーツに合わせるシャツ

こんばんは。

今日はスーツに合わせるシャツについてお伝えしたいと思います。

スーツの時に着る仕事用のシャツをワイシャツと呼ぶことが多いですが、これは日本だけです。明治時代に「ホワイトシャツ」の発音が訛って定着したと言われています。セレクトショップなどでは「ドレスシャツ」と呼んでいますね。このシャツ、上着を着る機会の多い秋冬でも些細な違いが、印象を大きく左右します。

まず第一のチェックポイントは、タイをした時にシャツの襟がきちんとジャケットの襟の下に入っているかです。これをクリアにするために、シャツのサイズは首周りで合わせます。基準は襟元のボタンを留めて、指一本が入るくらいのフィット感でしょうか。その上で襟型は「レギュラー」ではなく、「セミワイドカラー(セミワイドスプレッドカラー)」という襟先の角度が90度〜100度くらいのものを選びましょう。タイなしのスタイルでもカッコよく決まります。

第二のチェックポイントは袖の長さ。ジャケットの袖から1.5cmほど出ている長さが適正です。本来の目的はジャケットが直接肌に触れないようにするためですが、視覚的なアクセント効果もあります。半袖シャツに、ジャケットを着るスタイルはNGです。ただ、シャツはサイズを首周りで合わせますから、身幅や袖丈の過不足が出てきますので、これはサイズの合ったブランドに出会うか、オーダーするか、が解決策となります。

第三のチェックポイントは色と柄です。まず色は白かサックスブルー、柄はストライプのみ、がビジネス時に着るシャツではルールです。よく2プライススーツショップ(P.S.F.AやTHESUITCONPANYなど)で売っているボタンが黒で襟元が二重になっていたり、極端に襟の角度が狭い上にボタンダウンなどのデザインには非常に違和感を感じています。ちょっとしたオシャレのつもりかもしれませんがビジネスで着るスーツスタイルのルールからは外れているのでオススメしません。

とはいえ、消耗品の代表であるシャツにそんなにコストはかけられません。そこで私が9年間沢山のシャツを実際に買って着てみて、コストパフォーマンスが良いと感じているシャツをご紹介します。(※あくまで私見ですのでご参考としてお読み下さい)

 

セレクトショップオリジナルのシャツ

だいたい11,000円〜13,000円が相場でしょうか。私的にはinternationalgallerybeamsのextratightfitと、unitedallows、edificeのものはオススメで、セール時にまとめて買います。ただ、早めに売り切れてしまうことと、安定的に手に入れられないリスクを常に感じていました。

 

◆土井縫工所

土井縫工所[モバイル]

上記課題を解決したのが、土井縫工所です。ここは、7000円でクオリティの非常に高いシャツが手に入ります。個人的には5,000円~7,000円の価格帯では1番良い気がしています。土井縫工所を着てから、以下の2ブランドは着ていません。

http://camicianista.com

http://shop.shirt.co.jp/shop/default.aspx

土井縫工所について簡単に。

1952年にドレスシャツ専業の縫製工場「土井縫工所」として創業。約60年間、世界の一流ブランドのオーダーシャツや 高級既製品シャツを変わることなく作り続けている。近年においては、パターン・メイド・シャツのトップカンパニーとして、自社ブラン ド「DOONE(ドォーネ)」を中核事業と位置づけ、多くのセレクトショップ様やテー ラー様などにフィールドを広げ、企画から素材開発・縫製までを一環でおこなえる シャツ・アパレルとして評価されている。 

 

◆蝶矢シャツ

12,000円〜でセールが滅多にないので、普段使いはできませんが、決めの1枚はいつも蝶矢シャツです。こういう日本に洋服文化を広げる役割を先導しモノづくりを体現している会社にはぜひ残ってほしい、と思っていました。2015年3月に会社は清算となりましたが、山喜に事業譲渡された時はホッとしました。

https://ja.m.wikipedia.org/wiki/CHOYA

http://www.marunouchi.com/sp/shop/detail/4434f:id:takehira0210:20151012233054j:plain

 

スーツの正しい裾の長さとは?

皆様、こんにちは。

スーツ購入時にほぼ必ず行うのがパンツの裾の長さのお直しです。そして裾の長さは見栄えの上で非常に重要なのですが、日本人はパンツの裾が長すぎることがとても多いと思います。サラリーマンというと、スーツがくたびれた印象やイメージがあるのも、裾が長すぎることが大きな要因の1つなんじゃないかと感じています。

正しい裾の長さは、裾が靴に少しだけ乗っかりわずかにたるみが出る「ワンブレイク」の状態です。

店員さんに「ワンブレイクで」と伝えると、大概長くなりすぎてしまうので、自分でチェックが必要です。靴を履いていない状態で裾が踵側の床につくかつかないか程度だと間違いないかと経験上思います。

また、ビジネスにおいては、裾を折り返す「ダブル」とし、幅は4〜4.5cmが適正です。背の高い方やクラシックよりのスタイルが好きな方は4.5cmが良いかと思います。

ダブルの誕生には諸説ありますが、19世紀にある紳士が雨の日にスーツを着ていて、泥除けのため折り返したことが、起源と言われています。もちろんタキシードなど、正装はシングルですが、ビジネスではダブルが基本となります。あまりにもピタピタすぎるものやモードに寄りすぎているものも、ビジネスシーンにおいてはアンマッチとなります。

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サラリーマンとスーツの関係をもっと楽しく!

皆様、こんにちは。

都内でサラリーマンをしている31歳(既婚•子ども1人)です。

私は小さい頃から服やファッションが好きで、社会人になってからはスーツスタイルに興味を持ち始めました。

今でこそ、サラリーマン生活が9年目に入り、スーツスタイルに関してもアパレル関係者の皆様とも対等に話せるくらいになりましたが、全く知識の無い方々が、「スーツスタイルの基本を正しく楽しく学べるメディア」は多くないな、というのが、このブログを立ち上げたキッカケです。

スーツ(ファッション)には、社会的文化的な背景に沿った基本的なルールがあります。

そういった歴史を分かりやすく紐解きお伝えすることで、洋服の青山でスーツを選ぶ時の店員さんとの会話が少し楽しく、また、伊勢丹新宿メンズ館を前に尻込みすることもなくなり(笑)、毎日着るスーツスタイルが苦痛じゃなくなると考えています。

私自身の買い物の失敗(スーツ•シャツ•ネクタイ•私服etc...)を踏まえて、共有していければと思いますので、気軽にお付き合いください。

では、これからよろしくお願い致します!

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